テクニカル分析におけるエンベロープの意味と信頼度

FXのテクニカル指標は、有名なものから無名なものまでを含めると実に多岐に渡ります。使う目的も計算方法も様々なそれらですが、実は移動平均線を元にしている指標が少なくありません。

これは移動平均線が本当に有用で、なおかつ基礎的であることの証左ですが、これから紹介するエンベロープも、そんな指標の1つです。

Envelopes

http://www.abysse.co.jp/mt4/より転載

エンベロープってなに?

エンベロープとは、移動平均線を上下に一定幅離して描画する指標です。つまり、移動平均線同じ動きをする線が表示されることになります。

どれぐらい離すかは設定でき、また使用する移動平均線の期間も決められますが、主に20か21期間で使われるのが普通です。

なぜ20か21なのかというと、この期間の移動平均線が、買い相場と売り相場の境界線になりうる、最も基本的なラインだからに他なりません。

エンベロープの使い方

エンベロープは基本的に、反転ポイントとして使用します。ローソク足は移動平均線から離れると、戻ろうとする力が働くのですが、どこで反転するかは明確ではありません。その基準として、エンベロープを用いるのです。

なので、エンベロープの設定は、その日ごとにいろいろと試してみることをお勧めします。なぜかというと、相場の勢いというのは時間ごとに異なり、勢いの強い相場ではなかなか返ってきませんし、勢いがなければすぐに反転しがちです。いろいろと試してみて、反転ポイントとして機能している設定を見つけましょう。

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http://www.abysse.co.jp/mt4/より転載

エンベロープに似ているテクニカル

実は、エンベロープと使い方が似ているテクニカル指標があります。それがボリンジャーバンドです。

ボリンジャーバンドも、移動平均線を中心に上下に数本の線を描画する指標なのですが、こちらは相場の変動率なども加味された計算が加えられているので、中心の移動平均線とはやや異なった動きをします。

一般的には、より情報量の多いボリンジャーバンドが選好されがちですが、初心者のうちはシンプルなエンベロープの方が、わかりやすいかもしれません。

 

相場の反転ポイントを狙って仕掛けるエントリーを逆張りというのですが、エンベロープはこの逆張りに有効な指標です。逆張りは相場の流れに逆らうので危険もつきまといますが、うまくはまれば利益を底から獲得でき、メリットも少なくありません。

ただし、強いトレンド発生時は負ける確率が高くなりますので、相場の勢いを判断してから使用するように心がけましょう。

この戦略は、海外FXとの親和性が非常に高いので、一度試してみてはいかがでしょうか?

日本人が生み出したテクニカル分析。一目均衡表を徹底解剖

普通テクニカル指標というものは、それ単体では用を為しません。持っている情報量に限りがあるからです。移動平均線やRSIなどは優秀な指標ですが、これだけで取引をしろと言われたら、プロでも尻込みしてしまいます。

ところが、1つだけで圧倒的な情報量を持つ指標も、中にはあるのです。それが一目均衡表になります。

日本生まれの指標 一目均衡表

一目均衡表は日本生まれの珍しい指標で、昭和初期に細田悟一氏が考案されました。名前の由来はその名の通り、相場の均衡を一目で理解できることで、今では世界中に愛好家がいると言われています。

この指標は基準線、転換線、先行スパン1、2、遅行スパンから成り立っており、最初のうちはどこを見ればいいのかわかりにくいかもしれません。しかし、この指標は相場の過去と未来を描画した、ものすごい指標なのです。

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http://www.abysse.co.jp/mt4/より転載

見るべきポイント1  基準線

一目均衡表の一番の基本は、基準線になります。

基準線が上向きだったり、ローソク足が線の上に位置していれば買い相場ですし、下向きだったり線の下にローソク足があれば売り相場ということです。

つまり、見方は移動平均線と同じになります。

また、転換線が基準線を下から上に抜けたら買いシグナルで、上から下に抜けたら売りシグナルです。これも、ゴールデンクロス、デッドクロスと同じなので、わかりやすいと思います。

見るべきポイント2  先行スパン

先行スパンの最大の特徴は、ローソク足26本分先の部分まで描画される点になります。つまり、未来まで描かれている指標なのです。

2本の先行スパンの間の空間を「クモ」といい、値動きの抵抗帯として使用できます。ローソク足がこのクモに近づいた場合、跳ね返される可能性が高いのです。

先述の通り先行スパンは未来まで表示されているので、今後の値動きの予測に使用することも可能になります。

見るべきポイント3  遅行スパン

遅行スパンは先行スパンの逆で、ローソク足26本分前までしか描画されません。過去しか表示されないものをどう使うの? と思われるでしょうが、もちろんこれにも使い道はあります。

この線はローソク足とクロスした時が重要で、下から上に抜けた場合は買いシグナル、下から上に抜けた場合は売りシグナルです。要は、他のクロスと使い方は同じになります。

ちなみに考案者の細田氏は、この遅行スパンが特に重要であると説いており、中にはこの遅行スパンだけを表示させている投資家もいるほどです。

 

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一目均衡表は、その圧倒的な情報量から使いこなせるまでに時間のかかる指標になります。なので初心者向けとは決して言えないのですが、その分マスターできた時には、大きな武器になることは間違いないでしょう。

自分にあったテクニカル分析の選び方

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テクニカル指標というものは便利な反面、数が多すぎてどれを選べばいいのかわからない、という問題もあります。特に初心者にとっては、重大な問題でしょう。

どれとどれを選べば正解なのか?

どのパラメータが正しいのか?

どこを見ればいいのか?

最初は誰しもが、必ず通る道です。

正解は1つではない

結論から言うと、完全無欠の答えはありません

FXをしている人は世界中に大勢いますが、見ているチャートの時間足、テクニカル指標は人それぞれで、同じ場合の方が珍しいと言えます。大金を稼ぐプロトレーダーに限定したとしても、同じことです。その成功プロセスは、決して1つではありません。

大事なのは、自分が相場の何を特に知りたいのか、どれが見やすい指標なのかを試行錯誤することです。

自分のトレードスタイル、性格を見つめ直してみる

おそらくFXをしている大半の人は、副業としてだと思います。つまり本業が別にあり、FXに割ける時間は限られるということです。

例えば、1回あたりの利益が少ないスキャルピングは長く相場と向き合う必要があり、時間のない人にはお小遣い稼ぎぐらいしかできません。もっと稼ぎたいというなら、デイトレード、スイングトレードなどを選ぶ必要が出てきます。

一方で、エントリー後は値動きが気になって他のことが手につかない、という性格の人もおり、必然的に短期トレード以外の選択肢がありません。また、トレンドにのっかっていくのが好きな人もいれば、逆張りが一番向いている、という性格の人もいます。

つまり、ほとんどの場合なんらかの制約があるのです。まずはテクニカル選びよりも、自分の環境と性格を見つめ直し、トレードスタイルを確立するのが最優先と言えるでしょう。

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トレードスタイルに適した選択

トレードスタイルが決まれば、選ぶテクニカル指標も自然としぼられてきます。

例えばトレンドフォローの順張りをするならば、相場の方向性や大局観が重要です。この場合、移動平均線や一目均衡表などが有用になります。一方、逆張り志向であれば、相場の反転ポイントが重要になるので、オシレータ系のRSIやストキャスティクスなどが必要、といった具合です。

また、テクニカル指標にはよく似たものがあります。前述のRSIやストキャスティクスなどはその典型ですが、この2つにはっきりとした優劣はありません。どちらも廃れていないのがその証拠です。結局のところ実際に使ってみて、自分に合っているかそうでないか、選択の基準はそこでしかありません。

 

テクニカル指標選びに絶対の正解がない、というのはわかっていただけたかと思います。正解は自分の中にしかありません。

自分に最適な指標選びは試行錯誤の連続で、結論までは長い時間を要するかと思います。しかしこれは、先人たちも通ってきた道です。焦らずじっくり、1つ1つ確かめていきましょう。

移動平均乖離率ってどんな指標??

移動平均線がいかに有用なテクニカル指標であるかは、もはや説明不用だと思います。

相場の方向性の確認や、エントリーとエグジットのポイントとしての活用など、様々な使い方のある移動平均線ですが、実はあまり知られていない特性があるのをご存じでしょうか?

今回はその特性を利用したテクニカル指標、「移動平均乖離率」について解説したいと思います。

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ローソク足と移動平均線は離れられない?

実はローソク足は、移動平均線からあまり離れすぎると、戻ろうとする力が働くのです。これをわかりやすくグラフ化したものを移動平均乖離率と言います。

移動平均乖離率は0を中心としたウィンドウに、1本のラインが表示される指標です。見方としては、ラインが0付近にあればローソク足が移動平均線と同じ位置にあるということで、0から離れていればいるほど、移動平均線から離れているということになります。

どの期間の移動平均線に対しても使うことはできますが、20か21期間の移動平均線に対して使用するのが一般的です。

移動平均乖離率の活用法

移動平均乖離率を表示させて過去のチャートをさかのぼってみると、よく同じあたりでラインが反転しているポイントがあったりします。これが見つけられた場合はしめたもので、その日の相場は同じぐらい離れた場合に高確率で相場の反転が見込めるということです。

逆に、反転ポイントがバラバラの場合は判断が難しいので、その日はこの指標を使わないのが無難でしょう。

強いトレンド発生時は注意が必要

ただし、なんらかのニュースなどによって、強い上昇や下落が起こっている場合にこの指標を使うのは危険です。

経済的要因で起きた強い上昇や下降は、ほとんどのテクニカルを無視した動きをします。もちろん、この移動平均乖離率も例外ではありません。

劇的な変動相場は瞬間的な判断が難しいので、慣れないうちは素直に見守るのが得策です。

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移動平均乖離率が特に活きるのは、トレンドが発生していない相場、いわゆるレンジ相場になります。どちらか一方に傾かない相場なので、ある程度移動平均線から離れた場合は、戻る確率が高いからです。

よくレンジ相場で稼ぐのは難しいと言われますが、そんな時はこの移動平均乖離率を活用してみてください。

MACDと指数平滑移動平均線

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FXでのエントリータイミングの1つに、ゴールデンクロス、デッドクロスがあることはすでにご紹介しました。期間の異なる2つの移動平均線が交わったことで上昇、または下降傾向が判断できるこのポイントは、初心者にも一目でわかることから人気があります。

クロスは他のテクニカルでも使える

しかし、この2つのクロスが使えるのは、通常の移動平均線だけではありません。基本的に、期間の異なる2つ以上の線があれば、クロスは成立します。

今回はそんな中から、MACD指数平滑移動平均線を紹介しましょう。

初心者にも安心 MACD

MACDは「マックディー」と読み、日本語では移動平均収束拡散手法と言います。チャートの下側に表示されるテクニカル指標で、使い方は移動平均線と共通する部分も多いので、初心者でも使いやすいでしょう。

MACDを表示すると、0ラインを中心とした別ウィンドウに、2本の線が表示されると思います。この線をそれぞれMACDシグナルといい、これらが上向きか下向きか、そして0ラインより上にあるか下にあるかで相場の状況を判断するのです。

MACDの見方

MACDとシグナルは必ず寄り添うように共に動き、これらの線が上向きだったり、0ラインの上にあれば上昇傾向、下向きだったり0ラインの下にあれば下降傾向であるということです。

この2つの線を比較するとMACDの方が価格に敏感に反応するので、MACDがシグナルを下から上に抜いたらゴールデンクロス、上から下に抜いたらデッドクロスになります。

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移動平均線のバリエーション

指数平滑移動平均線は名前からわかる通り、移動平均線の一種です。

実は、一般的に「移動平均線」と呼ばれているものは正式名称を「単純移動平均線」と言い、複数ある中の一種類になります。他にも加重移動平均線などもありますが、もし本などに「移動平均線」と書かれていた場合は、大抵単純移動平均線のことを指していると思ってもらって間違いありません。

では指数平滑移動平均線は単純移動平均線と何が違うのでしょうか?

なるべく簡単に言うと、単純移動平均線は過去の価格を単純に平均化したものであり、指数平滑移動平均線は直近のデータこそが重要という考えのもとから、計算方法を変えて平均化したものです。

指数平滑移動平均線は反応が早い

ここで計算方法などを語っても混乱するだけだと思いますので、使い方だけ解説しましょう。

指数平滑移動平均線は単純移動平均線よりも価格の動きに敏感に反応するので、クロスも早めに起こります。この特性をうまく利用すると、より多くの利益をあげることが可能です。

ただし敏感に反応する分、正確さで劣るという欠点もあります。その点に関しては注意が必要でしょう。

 

MACD、指数平滑移動平均線のクロスは共に、単純移動平均線よりも早く起こります。これは長所であると同時に欠点にもなり得ますので、使い方には注意しましょう。

ピポットの仕組みと活用方法

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初心者がテクニカル指標を使う上で迷う一番のポイントが、パラメータの設定だと思います。

例えば移動平均線。こちらはよく使われていると言われている期間パラメータだけでも、5、20、21、25、75、200などがあり、どれを選べばいいのか戸惑ってしまうのも無理はありません。

そこで今回は、そういったパラメータの設定が一切必要ないテクニカル指標として、ピボットについて解説したいと思います。

ピボットの仕組みと役割

ピボットはピボットポイント、R-1、2、3、S-1、2、3からなる指標です。表示すると、Pというラインを中心に、上にRのラインが3本、下にSのラインが3本、計7本の水平線が現れると思います(ソフトによって、R、Sのラインが2本ずつの場合もあり)。

これらは前日の高値、安値、終値から算出された、その日の値動きの目安です。自動描画されるので計算方法についてはあまり覚える必要はありませんが、このラインを世界中の投資家が意識していることだけは覚えておいてください。

RとかSって何?

Rの3本のラインは、価格が上昇した場合の上値目途となり、Sの3本のラインは下値目途になります。ちなみにRはレジスタンス、Sはサポートの頭文字です。

FXについてある程度勉強された方であれば、レジスタンスラインサポートラインという名前を知っているかもしれません。

レジスタンスラインは、価格が上がろうとして何度か跳ね返された部分を結んだライン。サポートラインは価格が下がろうとして跳ね返された部分を結んだラインで、多くの投資家たちが価格の反転ポイントとして意識しています。

ピボットのラインも同様の役割を持っているので、このライン上をエントリー、もしくはエグジットの目安として使うことができるのです。

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どこの誰が見ても同じライン

ピボットの長所として、どんなチャートソフトを使おうが、必ず同じところにラインがひかれるという点が挙げられます。

例えば移動平均線であれば個々人で使っているパラメータが異なっており、同じ部分を意識しているとは限りません。ところがピボットは、見ている人は必ず同じラインを見ており、表示させている世界中の全ての投資家が意識するポイントとなるのです。

参加している投資家の総意で価格が動くのがFXなのですから、より多くの人間が注目しているポイントが重要なのは、言うまでもありません。

 

ピボットの活用法は様々で、前述の通りライン上をエントリーやエグジットの目安にする他、ラインを突き破った場合は上昇、もしくは下降の勢いが相当強いという判断もできます。

単体ではなかなか活用が難しいピボットですが、補助としては優秀な指標であることは間違いありません。

トレンドフォロー系とオレシータ系って何?

例えば砂漠で遭難したとします。この時、地図やコンパスを持っていながら闇雲に歩き出す人は、なかなかいません。

FXでも同様のことが言えます。素のままのチャートだけを見て、この後価格が上がるか下がるかを判断するのは容易ではありません。ベテランのトレーダーでも、なかなか難しいでしょう。

そこで地図やコンパスにあたるものが必要になってくるわけですが、FXでそれに該当するのがテクニカル指標です。

テクニカル指標は大別して2種類

テクニカル指標は無数にあり、どんなFX会社のソフトでも、普通は20種類ぐらいは標準搭載しています。しかし用途別に分けた場合、大きく2つに分類することが可能です。

それがトレンドフォロー系オシレータ系です。

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相場の方向性を教えてくれるトレンドフォロー系

トレンドフォロー系はその名の通り、トレンドの方向性を教えてくれるテクニカル指標の総称です。相場の流れを明確にし、買いと売りのどちらで入ればいいのかを示してくれます。

また、これらの指標は流れの転換点にもなっていることから、エントリーポイントとして使うことも可能です。

代表的なトレンド系指標

トレンドフォロー系の指標は数多くありますが、その代表格はなんといっても、移動平均線でしょう。トレンド系、というより、すべての指標の中で最もポピュラーな指標と言っても過言ではありません。

他ではボリンジャーバンド一目均衡表なども有名ですね。

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相場の過熱感を示すオシレータ系

「オシレータ」とは、振り子のことです。相場が上がったり下がったりを繰り返すのと、振り子の運動の類似から、この名になったと言われています。

オシレータ系指標は、相場の買われすぎ、売られすぎを判断してくれるものです。主にエントリーや決済のタイミングを計る目的で使われます。

代表的なオシレータ指標

オシレータ系で特に有名なのが、RSIストキャスティクスなどです。これらは、大抵のソフトに入っています。

どちらも、表示されるラインが極端に上か下かに位置している時が狙い目です。その場合は相場が過熱しすぎているため、そろそろ反対方向に動くのでは、と予測できます。

ただし、強いトレンドが発生している場合は上や下に張り付きっぱなしになってしまいますので、注意が必要です。

 

トレンドフォロー、オシレータとも、便利なテクニカル指標ではありますが、どちらも単体ではその真価を発揮することができません。

うまく組み合わせ、互いを補完することで、不透明な相場の世界をよりクリアにしていきましょう。

テクニカル分析でトレンドを読み違えないために気をつけるべきこと

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FXには「トレンドフォロー」という言葉があります。これはトレンドに沿った取引をすることであり、勝率を高める手法のことです。

例えば相場が上昇傾向では価格が上がる時間の方が長いわけで、買いで入った方が勝率は高まります。全体として価格が上がっているのですから、買いで入ったのなら大きく負ける道理がありません。

つまりトレンドがはっきり認識できれば、必然勝率のアップにつながるのです。

トレンドの定義

では、どのような状態をトレンドというのでしょうか?

実はトレンドにははっきりとした定義があり、上昇トレンドであれば高値と安値を切り上げ、下降トレンドであれば高値と安値を切り下げることが、条件となっているのです。

これを「ダウ理論」と言います。

いきなりダウ理論について解説してもよくわからないと思いますので、まずはトレンドとはそういうものだ、ぐらいに認識しておいてください。

単なる勢いはトレンドではない

相場は、基本的にひたすらに上げ続けたり下げ続けたりはしません。大きな経済的ニュースがあれば一方的な流れになったりもしますが、それは一過性の勢いであってトレンドとは別種のものです。

勢いで急激に変化した場合はすぐに熱が冷める場合も多く、これを「トレンドが発生した!」と勘違いすると、痛い目を見ることになりかねません。

トレンドラインを引いてみる

トレンドは、上げたり下げたりを繰り返しながらも、確実にどちらか一方へと進んでいきます。ローソク足が波形を描きながら進む場合はきれいなトレンドで、上昇トレンドならば安値の部分をうまく直線でつなぐことが可能です。

この線のことを「トレンドライン」と言います。

このトレンドラインがうまく引ければしめたものです。ローソク足はトレンドラインで反発する可能性が高いので、ラインにタッチしたあたりでエントリーすれば、うまくトレンドにのることができることでしょう。

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FXで危険な行為の1つに飛び乗りエントリーがあります。

相場が急に上がったので、自分も乗り遅れまいとよく考えもせずにエントリーすることを言うのですが、その場の勢いだけで決めたエントリーがうまくいくはずもありません。多くの場合は返り討ちにあうのがオチです。

トレンドは多くの場合、ある程度継続します。なので慌てることなく、相場をじっくり吟味してからエントリーするように心がけましょう。

移動平均とゴールデンクロス/デッドクロスを理解してトレンドを読む

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FX業者にはそれぞれ、オリジナルのトレードソフトがあります。その仕様は多種多様であり、搭載しているテクニカル指標も様々です。

しかしどんなソフトであれ必ず入っている、最もポピュラーなテクニカル指標があります。

それこそが、移動平均線です。

相場方向の指針 移動平均線

移動平均線は特定期間の終値の平均を線にしたもので、シンプルな見た目でありながら、相場の方向性を明確に示してくれる優秀なテクニカル指標です。

移動平均線は期間パラメーターを自由に設定できたり、また期間の違う線を複数同時に表示させることで、様々な時間軸の流れを確認することができます。

どのテクニカル指標を使えばいいかわからないFX初心者は、まずここから初めてみると良いでしょう。

重要なのは傾きとローソク足との位置関係

移動平均線に見るべきポイントは2つあります。

1つは線の傾きです。上を向いていれば上昇の流れですし、下を向いていれば下降の流れであることがわかります。そして傾きの角度が急であるほど、相場の勢いが強いのです。

2つめが、移動平均線とローソク足との位置関係です。ローソク足が移動平均線の上にあれば上昇傾向であり、下にあれば下降傾向になります。移動平均線はその名の通り平均を示しているので、その上にあれば平均より高い位置にあるということであり、下にあれば平均以下ということなのです。

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エントリーポイントを示す2つのサイン

移動平均線は期間の違う線を同時に表示することで、エントリーポイントを示すサインを出してくれることがあります。

それがゴールデンクロスデッドクロスです。

ゴールデンクロスは期間の短い線が長い線を下から上に抜けた場合のことで、逆にデッドクロスは期間の短い線が上から下に抜けた場合のことを言います。前者は買いのサインであり、後者は売りのサインです。

移動平均線の特性

移動平均線は期間の短いものほど、値動きに対し過敏に反応します。逆に期間の長い線は動きがゆるやかで、だからこそ急激な価格変動によってクロスが起きるのです。

クロスが起こった直前のローソク足の動きに注目すると、そのことがよくわかると思います。

移動平均線は相場の流れや、エントリーチャンスを教えてくれる便利な指標です。

しかし上昇や下降がずっと続くことはなく、またサインが出たからといって、絶対に正しいという保証もありません。

どんな指標もそうなのですが、参考にはしても、過信しすぎないようにしましょう。

テクニカル分析の基礎。ローソク足とパターン

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FXの相場分析方法には、テクニカルファンダメンタルズの2つがあります。どちらもFXには必須の知識ですが、一般的には「テクニカル7割」と言われており、前者が重要視されているのが現実です。

テクニカル、つまりチャートを読む力がそれだけ大事だということですが、これは一朝一夕で身につくものではなく、なおかつ自身に適したものを見つけるまでには、さらに長い年月を必要とします。

しかしどんな技術でもやはり重要なのは基礎で、チャート分析の基礎にあたるのがローソク足です。

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ローソク足を読み解く2つのパターン

ローソク足は価格の推移を明確に示す指標であり、そこには重要な情報がたくさん詰まっています。

特に大事なのがローソク足そのものの形状と、複数のローソク足が作り出す形状の、2つのパターンです。

ローソク足の形が示す相場の流れ

ローソク足は基本的に実体とヒゲで構成されており、チャートを見ると、様々な形のローソク足があると思います。長いもの短いもの、ヒゲばかりで実体がほとんどないものなど、多種多様です。

ここで特に見るべきポイントは長さと、実体とヒゲのバランスの2つになります。

長さで勢いを、ヒゲで流れを見る

例えばヒゲのない長い陽線があったとします。

この場合、価格は押し戻されることなく強く上昇したということであり、買いの勢いが強いということです。

逆に、長い上ヒゲのついた陽線があったとします。

この時は相場は上昇したものの押し返されたということであり、陽線ではありますが、この後下降する可能性が少なくありません。特に高値圏で出現した場合は警戒が必要です。

天井と底で形成される重要なパターン

もう一つ大事なのが、複数のローソク足で描かれる特定パターンです。不規則な動きを繰り返すチャートですが、決まった形状を描くことがしばしばあり、このパターンを覚えておくと大きな武器になります。

その中でも特に重要なのが、天井圏で形成されるダブルトップと、底値圏で形成されるダブルボトムです。

トレンドの転換点

上昇相場の中に現れる、ラクダのコブに似た2つの山形をダブルトップといい、下降相場の中で2つの谷を形成するのが、ダブルボトムと言います。

なぜこの2つが重要なのかというと、共に相場転換の兆候だからです。

上昇、下降、どちらか一方に強く動く相場をトレンドといいます。FXではこのトレンドが長く続く傾向があり、この流れにのっていければ大きく負けることは、まずありません。

なので、最初のうちはトレンドに沿ったエントリーが無難なのですが、もしこの2つの形状が確認された場合は、警戒した方が良いでしょう。

最初のうちは、不規則なチャートの動きに翻弄されがちです。また、数多くのテクニカル指標に戸惑うことも多いと思います。

しかし結局最後にものを言うのは、値動きを示すローソク足です。まずはじっくり、ここから押さえていきましょう。